当然細かい不満点はある物の、ここまでクオリティが高いと、 単純に「ありがとう」しか言えなくなりますが、ネタバレ無しできつかったですが色々まとめてみました。ちなみに、キャラクターのお気に入りは「アトゥイ」になりました。
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初代「うたわれるもの」は、2002年にLeaf(アクアプラス)よりPCで発売された。そこからPS2やPSPのコンシューマにも移植されつつ、13年という非常に長い沈黙を破り、続編「うたわれるもの 偽りの仮面」が発売。そして、ついに壮大な物語の完結編となる、「うたわれるもの 二人の白皇」が発売されました。(以後、二人の白皇をメインにご紹介。)

ゲームはADV+SLGで、シナリオ色が非常に強いゲームとなっている。その物語は、「メインストーリー」と「5~10分の読み切り短編集」で構成されており、真面目な物から笑える物まで、非常にバラエティーに富んだ物語を体験出来る。(印象としては、笑える物が多い。)

シミュレーションパートは、オーソドックスなタクティクスSLGとなっており、システムはシンプルだが「協撃」の復活や、固有キャラの演出など非常に作り込まれている印象となっています。

シナリオ

メインストーリーは、非常に大規模な物となっているが、目的はシンプルで分かりやすく、前作のストーリーがダイジェストで語られるため、仮に本作から初めても分かりやすく、物語へ入っていける。もちろん、前作(できれば1作目から)をプレイした方がより物語を感動できるが、それも些細なことと思えるほどの物語。前作の1.5倍ほどに感じるほど巨大な物語だが、数カ所「ここは要らない気もする」と感じたぐらいで、あとは無駄な物を感じることなく最後までプレイする事ができた。

本作での短編シナリオでは、主人公に関わるキャラクターの物語も深く刻まれている。その量は非常に膨大なため、俗に言うモブキャラや新キャラの話が語られることが少く、後から「あのキャラの物語をもう少し語って欲しかったな」という物足りなさが、唯一不満に残るポイントだ。

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しかしそれは、前作からの仲間(新たな仲間の、アンジュを含む)の物語が濃密なため、「このキャラはこんなに熱かったのか!」と感動するのはもちろん、現状でも凄まじいボリュームとなっているため、これ以上詰め込むのは流石に無理があるだろう。

また、「短編集」的に様々なショートストーリーが数多く用意されているが、伏線も豊富に用意され、それに気いた時の快感なども多々見受けられ、単純にADVといっても色々想像しながら楽しむことが可能となっている。

それらの物語は、希に見る涙腺クラッシャーにもなっているため、ハンカチなどを常に用意しておこう。


戦闘システム&ゲームバランス

戦闘パートの基本はシンプルだが、「協撃(偽りの仮面は未搭載)」の復活で、「気合」の管理がいっそう重要となり、シミュレーションとしての完成度が一気に飛躍した。前作では行動によって単純に上がるだけだった「気合」の数値も、場合によっては単純攻撃で激減してしまうため、「気合」を貯めるか「そのときの攻撃を優先するか」管理で悩むことが多いだろう。(良い意味で。)

特に、難易度を「難しい」でプレイしたため、特に中盤以降は全滅ギリギリの戦闘を強いられ、常に様々な状況を把握する必要があったが、それが非常に絶妙なゲームバランスとなっており、何度やり直してもパーティーが半壊した場面でも、一手で状況をひっくり返す快感も楽しむことができた。もちろん「ふつう」の難易度でプレイすれば、極端に難しいという事もないので、誰でもサクサクプレイすることは可能。

ただ、とあるステージだけはクリア出来ず、最初に挑戦したときは「速攻で軽く半壊」というステージが1カ所だけあったため、そこだけ難易度を「普通」にしてプレイする事になったのが唯一心残りか。

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それ以外は、戦闘パートで使えるキャラクターの制限。シナリオ上使えないというのは納得できるが、あのキャラもこのキャラも使いたい!と思っても、お留守番率が多い部分が前作同様ストレスが溜る。

とはいえ、ADVパートで物語を最大限も盛り上げつつ、間髪入れずに戦闘に切り替わって戦い抜いていく展開は、特に終盤において圧倒されっぱなしであった。それらの演出も凝っており、ちょっとしたムービーシーンのような展開の他にも、戦闘カットシーンや数は少ないが一部の専用演出も、プレイヤーを物語に引き込む要因となっていた。

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戦闘と言えば、SLGでありながら、リズムゲーム的にタイミング良くボタンを押すことで、「会心(の一撃)」が出るアクション要素もあり(それが苦手な方でも、△ボタンで自動操作も可能)、一発一発の攻撃が気持ちよく、前作から搭載された発明も健在であり、終盤の最大限の最強火力の「協撃必殺技」は格別である。


おまけ要素

「偽りの仮面」は、お世辞にもボリュームが多いとは言えなかったおまけ要素だったが、詰め将棋的な43個ものお題演習や、単純に戦闘を楽しむだけの演習が追加されたり、ちょっとしたおまけ要素も色々あるため、トータルでは100時間を軽く超えて、ゲームを楽しむことができるだろう。

特にゲームの後には、あの要素が実装されるだけではなく、テキストのシナリオ音声こそ無いが、おまけ的に用に話が用意されているのもポイントが高い。こうやって全体的にも丁寧に作られている物の、装備編成などのUI操作が少し分かりづらく、残念であった。

まとめ

今回の総プレイ時間は、同ジャンルでは驚異的の「74時間」・・・・・・。
正直時間がかかりすぎだが、最初から「難しい」でプレイしたので戦闘パートに時間がかかってしまったのが原因だったりする。

それでもストーリー部分にて、「○ボタンを押すだけで新たな展開が!!」という部分にて、あえて一呼吸置いて「今後の物語がこうなったら楽しいな」という、自分に都合の良い物語を想像しつつプレイしていたため、こんな馬鹿なプレイ時間になったことも付け加えておく(笑)

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ただ、それらを加味しても50~60時間は軽々突破するプレイボリュームだった。逆に言うと、コレが本作最大のウィークポイントだと思われる。
特に、最低限「偽りの仮面」をプレイしないと物語を楽しみきれないため、プレイする上での敷居が少し高いので、万人にお勧めしきれないのが辛い。

一方で、物語自体のクオリティには差は無いため、PSP版「うたわれるもの」からのプレイも勧めできるので、時間はかかるが、そこからプレイしても問題ないだろう。

どういった結末になるのか想像できてしまうので、肝心の物語の感想は書かないが、あらゆる要素で心に刻まれる、「アクアプラスの集大成」と明言できる一本と最後に評価したい。